カテゴリ
コンフォーマンステストの定義
EtherCAT Conformance Test
ETGが認定したOfficial EtherCAT Conformance Test Centerにおいて実施するコンフォーマンステストです.
Conformance Test Toolによるテストに加え,相互運用性テスト,インジケータ,ラベル等のテストを行います.
このテストに合格した製品にはETG本部によりCertificateが発行され,コンフォーマンステスト合格済を表すロゴマークを使用することができます.
最新のテスト内容は,ETG Websiteで提供されているTest Recordを参照してください.
Conformance Test
Conformance Test Toolを使用して,ベンダ自身が実施するテストです.
EtherCAT Test Centerはこのテストの実施には関与しません.
製品種別カテゴリ
各製品の種別によるテストカテゴリの解説です.詳しい内容はETG Websiteで提供されているConformance Test Policyを参照してください.
なお,各タイトルの括弧内はTest Request Formで使用されている用語を表しています.
シングルデバイス (Single Device)
EtherCATスレーブ製品1台に対するテストカテゴリです.
ファミリ製品 (Device Family)
同じ通信ハードウェア,同一の通信ファームウェア/ソフトウェアを共有し,共通的な実装が行われている製品群に対するテストカテゴリです.
製品群のうち代表的な2製品のテストを実施することにより,全製品群の認証を得ることができます.
このカテゴリのテストを申し込む際には,認証を受けたい製品群のリストを事前に提出する必要があり,このリストにはテスト後に製品を追加することはできません.
組込技術製品 (Embedded Technology Device)
通信に関するパラメタやステートマシンを実装したEtherCAT通信インタフェース部に対するテストカテゴリです.アプリケーション部のパラメタ及びステートマシンはホストデバイス側に含まれ,EtherCAT通信インタフェースに実装されていない場合があります.
コンフォーマンステストは,EtherCAT通信インタフェースとアプリケーション部であるホストデバイスとを一組にして行います.
この組み合わせでコンフォーマンステストに合格すると,ホストデバイスと組込技術製品(EtherCAT通信インタフェース)に対してCertificateが発行されます.
コンフォーマンステスト合格済組込技術製品を使用したデバイス (Product using Embedd. Techn.)
上記の組込技術製品のテストに合格したEtherCAT通信インタフェースを使用するホストデバイスに対するテストです.
初回テスト/再テスト/予備テスト/延長料金/施設利用
初回テスト (First Time Testing)
初回テストは,該当デバイスがEtherCAT Conformance Testを初めて受検する場合に適用されます.
再テスト (Re-Test)
再テストは,EtherCAT Conformance Testに不合格となった製品に対して,再度実施するテストに適用されます.
過去にETC-JにてEtherCAT Conformance Testに合格した製品を更新し,再受検される場合はETC-Jまでご相談下さい.
予備テスト (Pre-Test)
予備テストは,EtherCAT Conformance Testの前に,設計確認などを目的に利用する非公式テストです.
不具合事項発生時に、テストエンジニアから原因や解決方法のアドバイスを受けることができます.
ETG本部を経由しない非公式テストなので、パスしてもCertificateは発行されません.
延長料金
テスト実施日に検査技術者の通常勤務時間を超える作業時間が発生した場合,延長料金を請求することがあります.
延長料金は、テスト実施日と同日内の場合は1時間単位ですが、日付をまたがる場合は4時間単位の追加料金となります.
例:
- DuTの事前設定のミスにより,その修正に追加の時間が必要となったとき
- DuTに添付の必要なファイルや資料の不足により,追加の時間が必要となったとき
- DuTの不適合事項が判明した場合,その原因究明や修正作業のために追加の時間が必要となったとき
施設利用
EtherCAT conformace test center – Japanのテスト設備,寄付物品によるインターオペラビリティ環境を利用するカテゴリです.
スレーブベンダのEtherCATコンフォーマンステスト前の設計確認や,マスタベンダのマスタの動作検証用に設備を利用していただけます.
ご希望に応じてテストエンジニアの技術サポートを受けることもできます.
このカテゴリも予備テスト同様,EtherCAT conformance testに必須の項目ではありません.