自治体のICT利活用の効率化支援

自治体の情報システム利活用の効率化支援
自治体では、数多くの情報システムが利用されていますが、これらの導入、運用には多くの予算が必要となっており、自治体予算が削減されるなか、より一層効率的な情報システムの活用が求められています。ASTEMは、長年の自治体情報化の実績をもとに、自治体のITガバナンス(情報システム活用の効率化のためのルールつくりと統制)を支援する活動を行っています。
具体的な取組と成果
京都市の情報化推進室にエンジニアを派遣し、次の活動を行っています。
- 情報システムの企画支援
情報システムの導入目的を明らかにすることで、調達するシステムの概要設計を提案します。この概要設計をもとに、広く情報提供依頼を行うことで、実現方法と必要な予算額を決定します。業者から提案された情報を技術的な視点から考察し、適正なシステム設計を企画の段階から支援しています。 - ライフサイクルコストを意識した予算計画支援
情報システムの企画から廃却までに必要な全てのコストを試算し、情報システムの運用期間中に必要な予算計画立案を支援しています。 - 調達方法の最適化
今まで1社から調達していた業務を物品、開発、運用とそれぞれの特徴をもった業者から分離調達することで、トータルコストを抑えた調達を実現しました。この事例をモデルケースとして、調達に必要な資料類の雛形を作成しました。 - 「京都市高度情報化推進のための情報システムの適正な利用等に関する規定」及び、「京都市情報システム利用指針」の作成支援
情報システムの導入にあたり、審査等の規定と具体的な手続きを詳細に記載した指針の作成を支援しました。 - 情報システムの導入にあたっての仕様書の作成支援
5つの情報システムの導入にあたって、入札仕様書の作成に関わり、コスト削減の提案を行い、適正な情報システムの導入を実現しました。
今後の取組
確実に成果が上がっており、今後もこの活動を一層強化し、京都市の情報システムの調達、利活用の効率化を支援していきます。また、京都市以外の自治体へもこの活動を広げていきます。
お問い合わせ先
研究開発本部 ICT研究開発部
TEL:075-315-8652 / FAX:075-325-3024