お知らせ

平成30年度ライフサイエンスベンチャー創出支援事業 「KYOTO発起業家育成プログラム」によるベンチャー企業の創業について

 京都市及び(公財)京都高度技術研究所では,京都大学内に設置した「京都市ライフイノベーション創出支援センター」を中心に、ライフサイエンス分野の産学公連携による研究開発支援、事業化支援等を展開しています。
 平成29年度からは,大学の研究成果を基にしたベンチャー創出を目的として、起業希望者を対象に、起業経験者の助言等により実践的に支援する「KYOTO発起業家育成プログラム」(以下、「プログラム」という。)を実施しています。
 この度、本プログラムの支援によりRegeNephron(リジェネフロン)株式会社が京都市左京区に創業しましたので、下記のとおりお知らせします。
 なお、同プログラムから創業したベンチャー企業としては、クアドリティクス株式会社、株式会社aceRNA Technologies(アセルナ テクノロジーズ)、株式会社ReguGene(レギュジーン)に続く4社目となります。

RegeNephron株式会社

設立会社の概要

商 号:RegeNephron株式会社
設 立:令和元年9月20日
所在地:京都府京都市左京区聖護院川原町53
    京都大学大学院医学研究科 メディカルイノベーションセンター棟
代表者:代表取締役 石切山 俊博
資本金:10,000千円     
従業員:9名

同社の技術・事業概要について  

 RegeNephron株式会社はiPS細胞を活用した腎臓の再生医療と腎障害の治療を目的としたバイオテクノロジー企業です。社名の由来でもある「ネフロン前駆細胞」は、長船健二教授(京都大学iPS細胞研究所)が平成18年に胎生期腎臓内から世界で初めて同定した、腎臓の元になる細胞です。また、長船教授は平成25年に世界で初めてiPS細胞から三次元の腎臓組織を作製することに成功しました。
 RegeNephron株式会社は、この技術を用いて、腎疾患に対する世界初の細胞医療・再生医療(※)の開発を目標としています。また、iPS細胞から作製した腎臓組織を活用した創薬事業など、多数の事業化・製品候補を有しており、腎疾患治療領域での活躍が期待されます。
※細胞医療:体外で加工または改変された自己由来、同種由来または異種由来の細胞を投与することによって疾病または損傷を予防、処置、治療ないし緩和すること。
再生医療:加齢、疾病,損傷または先天的障害により組織・器官が失った機能を修復ないし置換することを目的に、機能的かつ生きている組織を作り出すプロセス。

KYOTO発起業家育成プログラムにおける支援について

・メンター(※)によるハンズオン支援
(ビジネスプランのブラッシュアップやメール等での随時相談対応)
・ビジネスプラン構築に係る特許調査の実施
・会計士及び弁護士との面談支援
・会議室等活動場所の提供
※メンターについて
 課題解決に向けた作業の進め方や考え方,起業家としての心構えなど、支援対象者の業種・業態・成長フェーズを踏まえて、総合的な助言を与える者

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