2020(令和2)年3月 認定
シノビ・セラピューティクス株式会社(旧:サイアス株式会社)

- 認定事業名
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自家iPS細胞由来の腫瘍抗原特異的キラーT細胞を用いた免疫細胞療法の開発
- がんワクチンに応答性のある腫瘍抗原特異的キラーT細胞を末梢血から独自技術により単離し、iPS細胞製造技術を用いて、高いキラー活性を有するT細胞として再生する技術を開発。再生したT細胞を患者に輸注することによりがん等に対する治療効果をもたらす、自家養子免疫療法を確立し、提供する。
- 事業概要
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再生キラーT細胞療法にかかる臨床試験に向けた応用研究を実施している段階にあり、既存治療からの再発や抵抗性のがんや、未だ治療法の確立されていない多くのがんに対する治癒を誘導する治療剤の開発を進めている。日本国内において希少がんでの臨床試験の実施し早期承認制度を活用して2024〜2025年よりの販売開始を目指している。販売開始前後より大手製薬企業や機器開発企業との協業で適応拡大を進めて行きたいと考えている。
Your Cancer, Your Cell, Your Cure
技術・製品紹介・サービス紹介
特徴1
- キラーT細胞は、リンパ球T細胞の一つで異物になるがん細胞やウイルス感染細胞を認識して破壊する。がんが拡大したり感染が慢性化した場合、キラーT細胞の攻撃性は低下し、がんや感染症が進展して重篤化してしまう。殺傷能力の低下したキラーT細胞を一旦iPS細胞へ初期化させてからキラー活性の高いキラーT細胞へ再分化(再生キラーT細胞)することで、がんやウイルス感染細胞への攻撃性を回復させることができる。
特徴2
- 自家移植療法であることからドナーとレシピエントの移植可能性を検証する必要がない。拒絶を受けない製品となる為、生体内に長期間留まる可能性が高く、薬効の持続が期待される。
特徴3
- iPS細胞は無限に増すことができる。当社の治療剤は少量の検体からの細胞製造が可能で、多数回投与にも対応できるものである。また拒絶を受けることがないことも多数回投与を可能とする理由である。既存の細胞治療剤は多数回投与に対応できるものはない。一回の投与で腫瘍の殺傷が不十分な場合に威力を発揮できる。
特徴4
- 複数のクローンからなる腫瘍特異的キラーT細胞を材料に製造を行う為、得られる再生キラーT細胞は複数の腫瘍抗原・抗原部位を認識する。がんの既存治療剤抵抗性の主原因である腫瘍抗原の変異にも対処が可能な治療剤である。
特徴5
- 自己で自身を攻撃しないように教育を受けたキラーT細胞でかつ腫瘍特異性の高いキラーT細胞を材料としていることから、製造される再生T細胞は自己免疫反応の可能性が極めて低い。
事業ステージ
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技術開発
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製品開発
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生産・販売
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その他
オリジナリティ
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世界初・日本初
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トップレコード
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特許・商標登録
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コストダウン
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その他
事業分野
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ものづくり
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計測・分析
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加工・製造
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材料・部材
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半導体・通信
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自動車
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エネルギー
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建築・土木
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ライフサイエンス
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バイオ・医療
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福祉・介護
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医薬品・化粧品
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食品・農業
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IT・サービス
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アプリケーション
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ミドルウェア
デバイス -
ソーシャル
コミュニケーション -
コンテンツ
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伝統文化
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生産性向上
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クラウドサービス
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その他
沿革
- iPS細胞技術により再生したT細胞を用いた自家細胞療法により、がんや感染症から人々を救うことを目指す。2015年8月に京都大学iPS細胞研究所金子新准教授の研究成果を元に会社を設立し探索研究を開始した。2017年6月、共同研究を通じた基盤技術開発を強化し、主体的・戦略的に事業を推進できる体制を構築し、同年8月からは自社研究室を京都大学医薬系総合研究棟に構え、研究員を増員し自家T細胞治療剤開発を進めている。