この度、京都市とボストン市の姉妹都市締結６０周年を契機としたライフサイエンス分野をはじめとする交流促進の取組の一環として，京都市・公益財団法人京都高度技術研究所（ASTEM）と Biolabs（米国・ボストン市）との協力覚書を、令和元年10月23日に締結致しました。
 当日は、門川大作 京都市長、西本清一 ASTEM理事長とBrian P. Golden氏(Boston planning & development agency)が協力覚書を取り交わし、ボストン関係者の方々と意見交換を行いました。
 また、諸事情により、当日、参加が叶わなかったボストン市の経済開発局の責任者 John barrows 氏と、Biolabs の Founder & CEO の Johannes FrueHauf 氏からビデオメッセージを頂戴しましたので、以下にご紹介させていただきます。

※Biolabsについて
 ライフサイエンス系のスタートアップ企業を入居させ、指導・アドバイス，投資の紹介及び研究支援などにより成長させるインキュベーションプログラムをビジネスとして展開しておられます。マサチューセッツ州のケンブリッジが発祥で、ボストン、ニューヨークをはじめ、ワールドワイドに活動を展開しておられます。

＜Mr.John barrows, The chief of economic development for the city of Boston ＞
皆さま、おはようございます。私は、John barrows です。ボストン市の経済開発局の責任者をしております。直接お会いできないのは残念ですが、ボストン市の Martin J Walsh 市長に代わりまして、私たちのチームをご支援いただきました京都市に感謝致します。ボストンと京都は、姉妹都市として過去60年間パートナーシップを結んできました。ボストンにおける姉妹都市提携では、最も古く長く続いている提携になります。今年(2019年)の春に、ボストンで姉妹都市提携60周年を祝うフォーラムを開催しました。このフォーラムでは、ライフサイエンス分野に関する様々なイベントを開催し、ボストンと京都における各ライフサイエンス・エコシステムがどれほど強力で、また、共通しているのかが明らかになりました。Biolabs の創立者で社長の Johannes と彼のチームは、世界中のスタートアップが考えたアイデアを形にし、ビジネスへと成長させる場所を提供してきました。彼らの存在とボストンは、ライフサイエンスビジネスを成功に導く先導役として非常に重要です。本日、Biolabsは、京都市とASTEM とのパートナーシップを締結する協定書の締結を行います。この協定が、京都市におけるライフイノベーションを加速することを願っています。門川京都市長、Johannes Biolabs 社長、並びにASTEM の皆さまに祝辞を申し上げます。

＜Mr.Johannes FrueHauf,MD PhD Founder & CEO,Biolabs ＞
ボストンから、おはようございます。私はJohannes FrueHaufです。今朝、皆さまとお話しできることを光栄に思います。本日の協定書交換式に直接参加できず残念でなりません。私は、新しいBiolabs を、美しい都の京都に設置する可能性を探索するために本協定書に署名致しました。本協定書の締結に当たり、特に門川市長のご支援に感謝しています。門川市長は、今年の春にボストンと京都の姉妹都市60周年祝賀会に参加するためにボストンに来られました。その際、ボストンにある私たちの研究室(Biolabs)を訪問されたと聞いております。私たちが推進しているライフサイエンス分野に関心をもっていただき、ご訪問いただきましたことに感謝しております。また、今回の協定書締結に導いていただいたジェトロの皆さまにも感謝しております。今朝、京都市と京都高度技術研究所(ASTEM)と共に、京都におけるバイオテクノロジーの発展に対して、支援協力するための協定書に署名することに非常に興奮しています。日本において、次なるBiolabs の施設展開を検討した際、関西は伝統的に医薬品開発の中心地であり、また京都大学等のライフサイエンス分野での卓越した基礎研究が行われている研究機関があることなどが挙げられました。これらの地域コミュニティに参加し、彼らと一緒に強力なイノベーション・エコシステムの構築を支援できることを楽しみにしています。Biolabs では、起業家や研究者が、先端科学分野の研究や事業化を促進するための施設を設置しています。また、私たちは施設だけではなく、コミュニティ形成を通じて、同様の活動を行っています。志を同じくする人々のコミュニティを積極的に形成しております。京都でも、そのような活動ができることを楽しみにしております。ボストンと京都の発展のために、未来への橋渡しができる活動にしていきたいと思います。Biolabs のチームは、京都における科学技術をコアにした起業家精神を育み、ビジネスの可能性を広げるために、皆さまと一緒に協力していけることを楽しみにしております。どうも、有難うございました。