公益財団法人京都高度技術研究所

持続可能な未来社会の実現


PHA系バイオプラスチックのライフサイクル実証と用途展開システム解析事業

 本事業は、脱炭素社会・循環型社会の構築や海洋プラスチック対策の推進に向け、ポリエチレンなどの石油系プラスチックに替え、新たに廃食用油等の国産の循環資源を原料に生分解性プラスチックであるPHBH3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート重合体)を製造するものです。PHBHを生ごみ袋に利用し、収集した生ごみとともにバイオガス化してエネルギーを回収する新たな循環型ごみ処理システムを、ライフサイクルでの環境影響やコスト解析も踏まえて構築することを目指しています。

 また、生分解性プラスチック原料を中長期的に確保するために、市民による廃食用油の回収率の更なる向上に向けた取組に加え、廃食用油以外の油脂源としてジャトロファ等の油脂作物の国内栽培やグリーストラップ由来の油脂などの活用も検討しています。さらに生ごみ袋以外にも汚れる用途の食品容器などのプラスチック製品への利用拡大に向けた検討も進めています。こうした技術実証とともに、成果を広く市民や事業者に情報発信することで、新たな循環システムの社会実装に取り組むものです。
(環境省受託事業「脱炭素型循環経済システム構築促進事業(うち、プラスチック等資源循環システム構築実証事業)」)

 

 

お問い合わせ先
未来プロジェクト推進室 プロジェクト推進部 資源循環研究企画担当
TEL:075-366-5331

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