公益財団法人京都高度技術研究所

国立研究開発法人 産業技術総合研究所と連携・協力に関する協定を締結

この度、ASTEMでは、最先端のICT分野における相互機関の研究開発能力や人材を活かし、関西をはじめとした日本の科学技術及び産業技術の振興に重要な役割を果たすため、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下、産総研)と連携・協力に関する協定を、令和元年10月7日に締結しました。
当日、門川大作 京都市長が立ち会う中、西本清一 ASTEM理事長と中鉢良治 産総研理事長が協定書を取り交わし、来賓の米村猛 近畿経済産業局長からもご挨拶をいただきました。

左から
門川大作 京都市長、西本清一 ASTEM理事長、中鉢良治 産総研理事長、米村猛 近畿経済産業局長

 

産総研は、日本最大級の公的研究機関として、新たな技術の創出と実用化を担われています。
産総研 情報・人間工学領域では、ビッグデータから価値を創造する人工知能技術の開発や、産業や社会システムの高度化に資するサイバーフィジカルシステム技術の開発など、情報技術や人間工学分野における最先端の研究を幅広く行っています。
一方、ASTEMは京都市を拠点とし、設立以来、ICT・ナノテクノロジー・ライフサイエンス・環境等の分野を中心に地域産学公連携による科学技術の振興・研究開発・事業化支援を推進するともに、ベンチャー・中小企業の新事業創出・経営支援なども取り組み、技術開発から経営改善までワンストップの支援メニューを提供して、地域産業の発展に貢献してまいりました。

本協定では、京都を中心とした関西地域の民間企業が抱える課題に対して、両機関が協力し、双方が有する先端及び応用技術の相乗効果によって解決を図ることを目指します。
研究成果を産業界に円滑に橋渡しするため、コンソーシアム事業や実証実験などにおける連携や、施設やデータなどの相互利用を想定しています。また、セミナー等合同イベントの開催や、人工知能・ビッグデータ・IoTなどに関連した研究開発を共同で実施することも計画しています。

協定の内容

(1) 研究成果の橋渡し事業
研究成果を産業界に円滑に橋渡しするため、それぞれの強みを生かすべく互いに協力を行う。

(2) 研究推進事業
それぞれが実施する事業・実験等に対して、必要に応じて、自らの活動成果や知見に基づく助言等の支援を相互に行う。

(3) 施設・設備・データ等の相互利用
事業を円滑に実施するため、必要に応じて施設・設備・データ等の相互利用を行う。

協定に基づく取組事案

ABCIオープンセミナー in 京都 「ビジネスに活かすAI開発 ~課題と対策、そして活用へ~」

 日時:2019(令和元)年11月6日(水)13:00~17:40
 場所:京都リサーチパーク バズホール(西地区4号館B1F)
 詳細:https://www.astem.or.jp/whatsnew/event/20190927-27024.html

連携事業の第1弾として、日本のAI開発の加速に向け、ディープラーニングでGPUの利用を検討されている方をはじめ、多くの皆様に参加していただけるオープンセミナーを開催します。今回は、ビジネスに活かすAI開発の課題と対策、ビジネスへの活用ノウハウを、基調講演・お客様事例・パネルディスカッションにより紐解きます。

 

<参考>
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 https://www.aist.go.jp/  
 -情報・人間工学領域 https://www.aist.go.jp/aist_j/dept/dithf.html 

研究開発本部 ICT研究開発部

TEL:075-315-6718
E-mail:press_rd[at]astem.or.jp ※[at]を@に置き換えてお送りください。