ライフサイエンスベンチャー創出支援事業 「KYOTO発起業家育成プログラム」による ベンチャー企業の創業について
京都市及び(公財)京都高度技術研究所では、京都大学内に設置した「京都市ライフイノベーション創出支援センター」を中心に、ライフサイエンス分野の産学公連携による研究開発支援、事業化支援等を展開しています。
平成29年度からは、大学の研究成果を基にしたベンチャー創出を目的として、起業希望者を対象に、起業経験者の助言等により実践的に支援する「KYOTO発起業家育成プログラム」(以下、「プログラム」という。)を実施しています。
この度、本プログラムの支援により株式会社ReguGene(レギュジーン)が京都市内に創業しましたので、下記のとおりお知らせします。
なお、同プログラムから創業したベンチャー企業としては、クアドリティクス株式会社及び株式会社aceRNA Technologies(アセルナ テクノロジーズ)に続く3社目となります。
株式会社ReguGene(レギュジーン)
設立会社の概要
商 号:株式会社ReguGene
設 立:平成30年9月3日
所在地:京都市下京区中堂寺南町134番地
(公益財団法人京都高度技術研究所 シェアオフィス STC3内)
代表者:代表取締役 池田 修司
資本金:3,000千円
従業員:1名
同社の技術・事業概要について
株式会社ReguGeneは杉山弘教授(京都大学大学院理学研究科,物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)主任研究員)と上久保靖彦准教授(京都大学大学院医学研究科)の研究成果を基盤技術として設立された製薬ベンチャー企業です。細胞透過性のあるピロール-イミダゾールポリアミド(PI-ポリアミド)を利用し、細胞内の2本鎖DNAを標的とする分子標的薬を開発し、難病治療薬・希少疾病用医薬品の提供を目指します。
PI-ポリアミドは細胞内のDNAに結合して、特定の遺伝子の発現を抑制したり活性化したりすることが可能です。この性質を利用し、遺伝子の発現異常が原因となる疾患の医薬品を開発しています。同社はPI-ポリアミドを利用したパイプライン(新薬候補物質)として、抗がん剤(RUNX阻害剤)を既に所有しており、今後,他社との共同により同抗がん剤の医薬品承認とパイプラインの拡充を進める予定です。
KYOTO発起業家育成プログラムにおける支援について
・メンター(※)によるハンズオン支援
(ビジネスプランのブラッシュアップやメール等での随時相談対応)
・ビジネスプラン構築に係る特許調査の実施
・会計士及び弁護士との面談支援
・会議室等活動場所の提供
※メンターについて
課題解決に向けた作業の進め方や考え方、起業家としての心構えなど、支援対象者の業種・業態・成長フェーズを踏まえて、総合的な助言を与える者