公益財団法人京都高度技術研究所

再生医療オープンイノベーションセミナー2023
~ iPS細胞の実用化に向けて ~


 再生医療分野は、臨床研究が数多く進展し、再生医療等製品の承認数が増えるなど、これまで治療困難とされた疾患に対しても治癒の可能性が広がりつつあります。また、再生医療の技術を用いて創薬への応用も期待されており、iPS細胞による疾患モデルを活用した新薬開発や、既存薬から効果のある薬を見出すドラッグ・リポジショニングも活発に行われています。再生医療の実現加速化に向けては、細胞培養や輸送等のサプライチェーンの効率化が求められており、再生医療に関わる分野全体としてオープンイノベーションの必要性も高まってきています。

 再生医療の実用化をより一層進めるためには、民間企業の再生医療分野への更なる参画が必須と考えられています。そこで昨年度に引き続き本セミナーでは、世界最先端の研究機関としてiPS細胞の実用化に取り組む公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団での取組状況や研究内容、事業化に向けた課題やオープンイノベーションに対する期待等についてニーズとともにご紹介いただくとともにフリーディスカッション・見学会を開催することで事業者等との連携を促進し、再生医療の実用化の加速を図ります。

< 参 考 >
公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団(CiRA_F)は、2019年9月に再生医療用iPS細胞の製造や品質評価などの技術を産業界へと「橋渡し」する機能を担うため、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)から一部機能を分離する形で設立され、製造したiPS細胞を保管し必要な際にいつでも使える状態にする「iPS細胞ストックプロジェクト」など様々な事業に取り組んでいます。
   CiRA_FとCiRAの違い「研究所と財団が連携しiPS細胞による再生医療を実現します」

開催概要

<開催日時> 2023(令和5)年12月8日(金)(13:00~ 開場)
       第1部:13:30~15:20
       第2部:15:35~16:35

       ※チラシのダウンロード

<開催場所> 京都市産業技術研究所 2階ホール
       (京都市下京区中堂寺粟田町91 京都リサーチパーク9号館南棟)

<定  員> 第1部セミナー:100名
       第2部フリーディスカッション&京都バイオ計測センター見学会:20名
       ※第一部、二部とも先着順、要事前申込。
        定員を超えた場合は主催側で調整することがあります。

<対  象> iPS細胞の実用化ニーズ、共同研究テーマに関心のある事業者 等

<参 加 費>  無料    

<開催形式>  対面形式のみ(オンライン配信は行いません) 

<申込期間> 2023(令和5)年11月2日(木)~ 2023(令和5)年12月6日(水)

<注意事項>
・事前申込をしていない方の参加は、お断りさせていただきます。
・本事業を通じて提案する内容については、参加者が自己の責任において交渉を行うものであり、
 商談や契約の成立等を保証するものではございません。

・本事業を利用して紛争その他の問題が生じた場合、参加者は自己の責任と自己負担において解決する
 ものとします。

<主  催>
 近畿経済産業局産業局 「関西再生医療産業コンソーシアム(KRIC)」
 公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団(CiRA_F)、京都市
 地方独立行政法人京都市産業技術研究所、公益財団法人京都高度技術研究所(ASTEM)
<協  力>
 公益財団法人新産業創造研究機構(NIRO)、バイオコミュニティ関西(BiocK)

プログラム

~ 第 1 部 ~
13:30 開会挨拶
              近畿経済産業局 バイオ・医療機器技術振興課長 小谷 純二 氏

13:35 京都大学iPS細胞研究財団(CiRA_F)のご紹介
              公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団 広報グループ 和田 依美里 氏

13:50 my iPSプロジェクト(自家iPS細胞を用いた再生医療)の概要と課題
              公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団 研究開発センター センター長 塚原 正義 氏
14:50 京都市産業技術研究所(京都バイオ計測センター)の取組
              地方独立行政法人京都市産業技術研究所 理事 山本 佳宏 氏
15:00 近畿経済産業局の取組
              近畿経済産業局 バイオ・医療機器技術振興課 係長 木下 晶由美 氏
15:10 京都市の取組
              京都市産業観光局産業イノベーション推進室 ライフ・グリーン産業振興課長 藤本 清敏 氏
15:15 閉会挨拶
              地方独立行政法人京都市産業技術研究所 理事長 兼
         公益財団法人京都高度技術研究所 理事長 西本 清一 氏

~ 第 2 部(事前申込者のみ) ~
15:35  フリーディスカッション&京都バイオ計測センター見学会

実用化ニーズ(共同研究テーマ)

▶ キーワード:細胞製造、自動化、閉鎖型容器、非破壊検査、DX化、教育、臨床応用

・閉鎖型培養装置:数mLの血液からiPS細胞の樹立・拡大培養・分化誘導・分注などを閉鎖型の装置内で
         実施可能な装置開発(装置を構成する温冷装置・微量送液技術・攪拌装置・無菌コネ
         クタなどの要素技術)
・閉鎖型容器:プラスチック容器、バック、チューブの加工、プラズマ処理、滅菌
・iPS細胞の作製:血液採取バック、PBMC分離、ウイルスベクターの凍結乾燥保管
・iPS細胞・分化細胞の遺伝子改変:ウイルスベクター製造・遺伝子導入技術
・iPS細胞・分化細胞の選抜:細胞表面マーカー検出用分子(ScFv、VHHなど)
・培地・足場材などの原材料:ペプチド・安定化RNAの製造、長鎖一本鎖DNAの化学合成
・細胞品質の評価:迅速・非破壊検査(無菌・ウイルス試験、血液検査、AI画像解析、細胞機能解析)
・製造のオンラインモニタリング:培地分析、無菌試験、粒度分布測定、三次元細胞観察
・試薬・資材の電子管理:電子記録書と連動したバーコードリーダー
・人材育成:再生医療分野における人材の教育・育成・発掘、ナレッジマネジメント

 

個別提案へのエントリーについて

12月8日(金)開催の「再生医療オープンイノベーションセミナー2023」にてご説明をさせて頂きました件、現在、個別提案へのエントリーを受け付けております。

※ 本エントリーについてのご質問は、以下お問い合わせ先までご連絡をください。

◆エントリーシートダウンロード(Wordファイル)

【受付期間】 2023(令和5)年12月8日(金)~ 2023(令和5)年12月26日(火)17:00迄

【提出方法】 こちらからエントリーして下さい

エントリー締切の後、京都大学iPS細胞研究財団(CiRA_F)にてエントリーシートの内容ご確認いただいた後、1月15日(月)以降から事務局より個別提案に関するご連絡をさせていただきます。

▽お問い合わせ先▽
                                            
地域産業活性化本部 人材育成支援部 「個別提案エントリー事務局」(担当:孝本)

TEL:   075-315-3708   /   075-315-6674   /   075-366-0164

E-Mail:   info-startup[at]astem.or.jp ※[at]を@に置き換えてお送りください。

一覧に戻る ページTOP