公益財団法人京都高度技術研究所

ユース・アントレプレナーシップ事業

ユース・アントレプレナーシップの概要

 若者のアントレプレナーシップ(起業マインド)を醸成するため、起業家教育の一環として、京都市内の
 高校生を対象に、起業家教育の専門家やスタートアップ企業等の若手経営者を招き、講演会等を実施。
 講演会等の実施をきっかけとして、若者に「起業する」とはどういうことかを知ってもらい、
 自身のキャリアの選択肢として、「起業」の道があるということを認識、
 若者が将来、「起業」を選択する可能性へと繋げていけるよう取組を推進しています。

実施校

 2021(令和3)年度は下記4校にて実施しました。

京都市立西京高等学校、京都市立銅駝美術工芸高等学校、京都市立京都工学院高等学校、京都市立塔南高等学校

実施内容

 ■京都市立塔南高等学校
    日 時: 2021(令和3)年12月7日(火) 午前11時30分~午後0時25分
   ⑴テーマ: 葛藤も大切に生きる
  講演者: 株式会社Stapia    代表取締役 平岡 慎也
 ⑵テーマ: しあわせな命の使い方
  講演者: 株式会社taliki      代表取締役 中村 多伽
 ⑶テーマ: 我がままに生きる
  講演者: 株式会社MIYACO 代表取締役 中馬 一登

《実施報告》
普通科(特別進学コース)の2年生を対象に若手起業家3名による講演会を3つの教室に分かれて、実施いたしました。
各教室での参加者が30名弱となる中、若手起業家を身近に感じて頂ける形にて、限られた時間のなか、それぞれのテーマに沿った講演とワークショップを進めさせていただきました。
今回、参加をされた82名の生徒さんからは、
 ・起業して誰かのために働けるのがすごいと思う
 ・自分の夢は何回も変わっていいということを学んだ
 ・考え方が変わって良い機会になりました
 ・わがままの定義が少し変わった気がした
 ・興味をもったことを全力でするのは大切だと思いました
   ・自分の全く知らない世界をきけて、選択肢がふえました
   ・初めて起業家の話をきいたけれど、とても興味深くて聞き入ってました
 ・将来、起業をしてみたいと思っていたので、具体的な話が聞けて本当にためになった
 ・とりあえず、やってみる! 興味があることに挑戦する大切さを学んだ気がする
という示唆に富む感想とともに起業家さんに対する感謝のコメントが数多く寄せられました。

      

      

 

 ■京都市立京都工学院高等学校
   日 時: 2021(令和3)年11月17日(水) 午後1時20分~午後3時20分
 テーマ:「我がまま」に生きるとは?
 講演者: 株式会社MIYACO 代表取締役 中馬 一登

《実施報告》
株式会社MIYACOの中馬さんから「えぇやつの我がままは世界を救う(気がする)」という大変ユニークなテーマで、高校生にもわかりやすく、社会に対して新たな価値とワクワクをもたらすMIYACOの事業をご説明いただきました。
ご自身の高校生・大学生時代の経験を等身大で語りかけて頂くなど、講演後のワークショップを含めて、とても内容の濃い120分間でした。
今回、参加をされた53名の生徒さんからは、
 ・自分らしさをだした生き方の大切さを学んだ
 ・偉人の伝記を聞いているみたいで面白かった
 ・考えることが大切なのだと痛感した
   ・自分の進路を考えるにあたって指針となるような感じをうけた
 ・チャレンジすることの大切さ、もっといろんな起業家の話を聞いてみたいと思った
という感想とともに、アントレプレナーシップに関して、機会があれば今後も学んでみたい。という反応をいただいております。

        

 

 ■京都市立銅駝美術工芸高等学校
   日 時: 2021(令和3)年11月13日(土) 午前10時半~正午
 テーマ: 自分らしくいきるとは!?
 講演者: Pieces of Japan株式会社 Co-Founder & CEO 小山 汀奈

 《実施報告》
 はじめに、Pieces of Japan株式会社の小山さんから日本の伝統工芸品を世界に発信・販売されている事業の
 内容や起業の経緯をご説明いただき、スイスでの生活やこれまでの経験から幸せになるために自分を知ること
 の大切さについてお話しいただきました。その後、自分を知るための「パーソナリティ・テスト」を行い、
 その結果をもとに参加者同士で意見交換をしました。生徒の皆さんは、
  ・自分のための選択として起業という選択肢を頭に入れてみようと思えた。
  ・自分のために合った職場を探す時、見つかればそれで良いのだが、見つからなかった場合には転職も
   ひとつの手ではあるが、自ら起業する、または、複数人で起業するということは、自分が思うままの
   会社を作り、動かすことができるので、将来の考えるに入ると思った。
  ・たくさんの人と話をして自分の意見も話すと、はっきり形が見え、一人で考えているより視野を広げる
   よい機会になった
  ・自分を改めて見つめなおすきっかけになり、すごく自分にとってプラスになる時間を過ごすことができた
 という気づきを得られ、自分らしさを考える良いきっかけになったようです。
 当日は、生徒さんの司会進行に始まり、最後には生徒さんによるグラフィックレコーディングを共有し、参加
 者全員で振り返りを行いました。

     

   【参考】京都市立銅駝美術工芸高等学校ホームページでの紹介 
 

■京都市立西京高等学校
   日 時: 2021(令和3)年9月16日(木) 午後3時15分~午後4時
 テーマ: 参加型SDGsへの理解や社会課題解決のビジネスモデルを学ぶ
 講演者: 株式会社ハバリーズ 代表取締役 矢野 玲美

 《実施報告》
 紙パックのミネラルウォーターがないという日常の気づきから起業され「一本の水から世界が変わる」
 という想いのもと、紙パックナチュラルウォーターの販売を通して社会課題解決に取り組む同社の
 ビジネスモデルについてご説明いただきました。また、高校時代に参加されたビジネスアイデア・コン
 テストなど、学生時代にチャレンジされたエピソードも語られ、生徒さんからは、
  ・自分も色々なことに興味を持って将来につながるようなことをしていきたい
  ・身近な生活での不便さや些細な疑問が大きな事業の成功につながることがわかった
  ・起業する方の姿勢や考え方を学ぶことができた
  ・どこかの企業に就職することだけが自分の将来ではないことに気づかされた
 という感想が寄せられました。身近な先輩の話に刺激を受け、将来について考える良い機会となった
   ように思います。