公益財団法人京都高度技術研究所

理事長あいさつ

西本理事長
公益財団法人京都高度技術研究所
理事長 西本 清一

 京都高度技術研究所(ASTEM)は、1988(昭和63)年に財団法人として設立されたのち、2013 (平成25)年に公益財団法人となり、今日に至っています。設立時の基本財産2.5億円は、地方自治体(京都市・京都府)60%、地域産業界40%の比率でそれぞれ拠出していただき、半民半官の研究所としてスタートしました。当時の京都産業界はソフトウェアやメカトロニクスの研究と人材育成、さらには新しいベンチャー企業を生むためのインキュベーター事業を必要としており、 ASTEMはそれらの機能を担う産業支援機関と位置づけられました。初代理事長には、産業界の若きリーダーとして京都リサーチパーク(KRP)の整備とASTEMの設立にご尽力いただいた故堀場雅夫氏(元ASTEM最高顧問)が就任しました。

 ASTEM設立の翌1989(平成元)年10月、KRP東地区の開設にあわせて新たにASTEM棟が竣工するとともに、京都府・市の公設試験研究機関である京都府中小企業総合センター(現京都府 中小企業技術センター)と京都市工業試験場(現(地独)京都市産業技術研究所)がそれぞれKRP地区へ移転し、同年10月20日に合同開所式が挙行されました。

 第1四半世紀を通じて、ASTEMは情報通信技術(ICT)の開発と利活用支援、地域産学公連携による科学技術の振興・研究開発・事業化支援、新事業・新産業の創出支援、中小企業の経営支援など、技術開発から経営改善までワンストップの支援メニューを提供しつつ、地域産業の発展に貢献して参りました。これらの総合支援活動が評価され、第2回地域産業支援プログラム表彰(イノベーションネットアワード2013)の経済産業大臣賞受賞事業にASTEMが選出されています。

 2014(平成26)年、ASTEMの第2四半世紀を迎えるにあたり、その第I期5年間の中期目標と中期計画を構成員一同で策定しました。ASTEMの構成員一同が一丸となって中期目標の達成に努め、地域産業の活性化という新時代の要請に応えて参る所存です。

 今後ともASTEMの総合産業支援活動にご注目いただければ幸いです。

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